日本の方に「外国人の友達がもっといればいいのに、どうやって外国人の友達を作ればいいかがわからない」と言われることがあります。外国の方からも同様に「日本にいるのに、日本人の友達があまりいなくて、仲良くなる方法がわからない」との声も多く聞きます。
世界各国とのつながりが深まっていく状況において、保護者の方も「自分の子供がいろんな人と仲良くなっていろいろな友達がいる子になってほしい」と考えている方も少なくないかもしれません。
すぐ友達が出来るようになる簡単な方法はないかもしれません。
ですが、まず「共通点をみつけること」はとても重要ではないでしょうか。
「外国人の友達がほしい」と思っている日本人がなかなか外国人の友達を作れない場合、それは、共通点を見つけていないことも理由の一つかもしれません。
よく考えてみると「外国人と仲良くなりたい」は、共通点ではありません。
深い絆を作るために役立つのは、共通の価値観、趣味、コミュニティーなどです。なぜなら共通の興味があれば、活動をともにすることができるからです。
つまり多様な友達を作れる子供を育てるためには、多様な興味を持っている子供を育てたほうがいいのではないかと僕は思います。
先日のゴールデンウィークで、YTJではオンライン留学という特別ワークショップを開きました。
ここではZoomをイギリスとつなぎ、ミュージカル女優を講師として招き、日本人の小学生3〜4年生ぐらいの子供たちに2日間のワークショップを開きました。
僕も通訳者として参加していました。
YTJメンバーたちと先生は、共通の言語がなくて、世代も異なりますが、有意義な時間を一緒に過ごすことができました。それは、共通の興味や経験があったからです。
その講師の方は「キャッツ」というミュージカルに出演したことがあり、猫になりきる演じ方、振付をYTJメンバーに教えました。
日本人でもイギリス人でも、演技やダンス、ミュージカルが好き、皆猫という動物も身近な存在だからこそ、猫になり切って、演じたりダンスしたりすることを一緒に楽しめました。
このような共通点をうまく生かし、大好きな活動を一緒に取り組む人が増えれば、国際的な友情関係も自然的に増えると思います。
YTJではこのオンライン留学をはじめとする活動のなかで、個性が異なる仲間と皆一緒に有意義な時間を過ごせて仲良くなれる環境の強化に力を入れています。
一緒に共通の活動に参加しませんか?
劇団代表
グレゴリー・ウルフ