
JYDFの出場者の皆さんへ – 本当にお疲れ様でした!
ここ数週間、皆さんのパフォーマンスを見ることができ、審査員として本当に光栄でした。
今年は本当にクリエイティビティが溢れていました!
ソロでもグループでも、一人ひとりがたくさんの努力を重ねてきたことが伝わってきました。
そして私はこう言いたいです:皆さんは全員、自分の目標に「勝ちました」!
「コンテスト」と聞くと、多くの人が「1位になること」だと思ってしまいますが、私の考えを少しシェアさせてください。
キャリアにおいても人生においても、大事なのは一番になることではありません。
花を咲かせ、成長し、自分らしくなるためには、失敗して、転んで、悔しい思いをすることも必要です。
でも、大切なのはその後にどう立ち上がるかです。
自分の過去を振り返って、「自分のために」どう成長できるかを見つけてください。
私自身の話をすると、フランスでプロのダンサー・振付師・アートディレクターになる前に、何百回もオーディションに落ちました。
他の人より劣っていたわけではなく、ただその時の条件に合わなかっただけ。
それでも私はあきらめませんでした。トレーニングを続け、先生から学び、何度も挑戦し続けました。
その経験を通じて、自分自身と向き合い、自分だけのダンススタイル=シグネチャーを見つけることができました。
それは、私が振付をした作品を、以前に私の作品を見たことがある人が「これは彼女の作品だ!」と分かる、そんなスタイルのことです。
皆さんも、自分のシグネチャーを持つダンサーを目指してほしい。
100人の同じ体格の人の中で影絵で踊っても、最初の一歩で「あなた」だと分かる、そんな踊りをしてほしいのです。
ユースシアタージャパンでは素晴らしい基礎を学べます。
でも、自分だけの個性やシグネチャーは、あなた自身が作っていくものです。
来年はぜひ:
● リスクを取って
● 今までやったことのない動きを使ってみて
● ダンスを崩して、変形して、自分らしさを出して
● あなたの感情を体で語ってください!
大きな舞台を終えた今、ふと立ち止まって振り返ってみると、
本当に特別だったのはあの日だけではなく、
毎日のレッスンや、何気ない挨拶、まっすぐな姿勢の一つひとつが、
実は何より価値ある時間だったのだと気づく瞬間があります。
一回一回のレッスンに向き合い、日々を丁寧に積み重ねていくこと。
その継続が、きっとまた新たなステージへとつながっていくと、私は信じています。
皆さんがまた一歩、そしてその先へと成長していく姿を、心から楽しみにしています。
劇団代表
ジョアン・ラスボ