私は2015年から2018年の丸3年間、YTJメンバーとして活動していました。
YTJメンバーとして過ごした3年間の中で印象に残っていることや、自分の成長が感じられたこと、色々な思い出があります。
出会いや感動、喜びや悲しみ、たくさんの経験をしました。
今日は、私が選抜メンバーになったときの話をします。
私は2015年度の1月(2016年1月)の選抜の打診をいただきました。その時期は、皆さんご存じの通り、JYDFの時期。
私はダンスが大の苦手でした。
体が硬く開脚はテディベアのよう。ステップはスキップもやっとで、2ステップは当時できず、クロスフロアは正直地獄のランウェイを歩かされる気分でした。
バレエも、何をやってるのかわからない、教えられている動き一つ一つ、何の意味があるのか微塵もつかめないまま、とりあえずマネだけしていました。
ですから、打診をもらった時はとても躊躇いました。なんでこのタイミング????と。
しかしその当時、理由は察しがついていて、私はJosephでNarrator役に選ばれ、その本番でソロの歌を披露したことが大きなきっかけの一つだと、今でも確信しています。
しかしダンスはからっきしでした。
だから、”今”なのが疑問で仕方ない。本番でも失敗してしまったのに、なぜ私が?
「どうして私が打診されたんですか?私はダンスができないので不安です。」そう質問しました。その時そのスタッフからはこう伝えられました。
「歌のスキルはもちろん活かしてほしい。 しかしそれだけではなく、レッスンや、サポートメンバー(レッスンのサポートを有志で行う制度が昔ありました!)としての働きを見て、最年長の阿部さんが成長できるフィールドを作ってあげたいと思った。」
私は、自分の不安と葛藤をしていました。しかし、こう伝えられ、自分が成長できるのであれば、苦手を克服して、少しでも前に進めたら、という思いで、選抜打診を引き受けました。
これが、私の選抜になるまでのヒストリーです。
何が言いたいのか、というと、選抜へのきっかけは、「スキル」だけとは限らないということ。
もちろん、上手いということに越したことはありません。「ダンスがうまい」「歌が上手い」「演技がうまい」それも能力であり、着眼点であることは間違いありません。
ただ、YTJの選抜は、「上手いだけがすべて」ではないのです。
選抜メンバーになったら、どう成長できるだろう?選抜メンバーでなにを学んで、どんな姿に花開くだろう?
レッスンでの小さな思いやり、リーダーシップ…他にもたくさんのことを、YTJスタッフはみて、判断していると思います。
現在選抜を目指しているメンバーたちには、「選抜になる」という目標があると思いますが、そこをゴールにせず、「選抜になったらどんなことがしたい」か、「選抜のレッスンで、なにができるようになりたい」かまで、考えてほしいと思います。
そして、現選抜であるメンバーたちは(に限らず)、役を取りたい!センターになりたい!という気持ちももちろんあると思いますが、
「明日の自分が今日の自分よりどのぐらい成長できるか」、「選抜メンバーとして、どういう姿でありたいか」を考え、「そのために、今何ができるか?」と、達成できる小さな目標を1日ひとつ、1週間1つでもいいです、超簡単なこともいいので、作って生活してほしいなと思います。
もっともっと、YTJで活動しているみんなが、素敵に成長できるように。そして、YTJの活動を通して毎クール毎レッスン、何か掴めるように。元メンバーである私は、今日もスタッフとして、背中を押していきたいと思います。
以上、お読みいただきありがとうございました!